EJ20は壊れる??
現行WRXSTIの販売終了で
EJ20エンジンは長い歴史に幕を閉じました。
ここ最近は中古車市場の
価格相場も上がり、
お手頃な価格に飛びついてしまうケースも
結構な頻度で見受けられます。
これから車を購入しようかな?
と考えている方への
参考になればと思います。
まずスバルの代表的なエンジン
EJエンジンですが、
採用方式としては珍しい
水平対向エンジン。ということは
概ねご存知かと思いますが、
細かく分けると
EJ207
EJ208
EJ20Y
EJ25
等様々です。
総称としてEJエンジンと記載しています。
基本設計は同じですが
細かい箇所は違います。
表題にもなっている
EJエンジンは壊れやすのかですが、
なぜ?
スバル車は壊れる。
費用がかさむ。
といわれてきたのか?
これは日本の車社会の文化にあると思います。
そもそも多くの自動車ユーザーは
車のメンテナンスは
一年に一回。
もしくは
車検時のみ。
このような方がほとんどだという事が
大きな理由だと私は思います。
メカニックの観点からすれば、
点検整備もろくにしないで壊れたのを
車やメーカーの問題と言ってしまうのは
いささか疑問です。
小さな異常も放置していけば
多きな修理に繋がります。
人間と同じです。早めの対処で
健康は維持できます。
スバル車はプロボックスやヴィッツのように
ノーメンテで乗り続けられる車ではない
といううことは事実です。
どうしてもエンジンの構造上
オイル漏れがあったり
作業工賃が高くなってしまう傾向は
有るかとは思いますが、
壊れやすいエンジンというのは違うかな?
と思いますよ。
では中古車市場で値段が落ちずらい
インプレッサWRX STI(GC8/GDB)
WRX STI(GR/GV/VAB)
スバル車(EJ20)にのってみたい!
という方が買うべき車と覚悟のお話をします。
まず、初代インプレッサ
これはもはやクラシックカーと変わりません。
お金の心配はいらない!
部品が無ければ作ればいい!!
という覚悟を持てる方のみ味わえる名車です。
買うなら後期以降です
280馬力 車重1200㎏ 4WD
この加速感が癖になります。じゃじゃ馬です。
BRZが 200馬力 車重1200㎏ 2WD
と言いうことを考えると
いかにすごいかが分かります。
次にGD系インプレッサ
丸目、涙目、鷹目と言われる世代。
中古車市場もある程度安い車両も
出回っていますが、最近値上がりがスゴイですね。
恐らく完璧な状態にしようと思ったら
修理代で軽自動車買えます。
はい。。新車で。
低走行車両もありますがそれはそれで怖い部分もあり、
購入は賭けです。
買ったらまず専門店の点検必至です。
全くメンテナンスしていない車の場合、
錆やねじの腐食で追加作業のフルコースに
なる可能性大です。
E型以降はハブ径が114.3になったりと
グレードアップしているので買うならE型以降ですが
修理は覚悟のうえで御願いします。
こんな記事を発見
https://sport-car.akakagemaru.info/impreza/post-10126/
補足情報ですが、GD系にはGDAとGDBがあります
どちらもWRXですが性能は全く違います。
稀に区別なく、販売している業者さんもいたりします。
怖いですね。。。。要注意!
GR/GV WRX STI
こちらは当初、WRCで勝つために開発したのに
販売と時期同じくラリーから撤退し、
ワークス参加がなくなった悲しき歴史のWRX STI
当時ハッチバックモデル(GR)しか発売されず
熱い要望でC型年改時セダン形状(GV)が発表されました。
結果売れたのはハッチバックですwww
メーカー的には大打撃です(@_@)
価格帯はここ数年変わらず、恐らく下がることも
暫くはないと思います。
基本的なメンテナンスさえしたあれば
長く乗れる車両ですが、
このタイプから定番の故障パーツが増えたように感じます。
定期(時限爆弾)的な修理があります。
VAB方と構造的にはほぼ同じなので、
チューニングパーツも豊富
室内も広く使い勝手はいい車です。
改造も含めてEJ20に乗りたいという方には
お勧めの一台です。
探すのであれば5万キロ以下
理由は後程。
最後にVAB
予算的に余裕があるなら間違いなくこちら。
前期、後期でヘッドライトの違いやブレーキキャリパーのサイズ等
違いはありますが、
改造する前提ならば
前期型でいいと思います。
正直なところ、
ブレーキのメンテナンスに費用が掛かるのは
後期型なので、
安全装備、6PODキャリパーが不要であれば
前期で大丈夫です。
ざざーーーと書きましたがいかがでしょうか???
総じて言えることは
メンテナンスすれば
15万キロ20万キロは走ることは可能な車です。
全スバル車で起こる修理は
ヘッドカバーのオイル漏れ
EJエンジンで漏れない車は無いです。
プラグ交換、ヘッドカバー修理も
スバル車になれていない工場では
断られるケースがあります。
慣れていても、狭いなーとは思います。
また、パワステポンプの故障
確実にいつか壊れます。
GC/GD系で多いのは
ハブベアリングのガタ
GR以降でもガタは出ますが、
前後ストラット形式のサスペンション
圧入作業が伴う、サビの影響が大きいことから
費用がかなりかさみます。
GR以降で時限爆弾的な修理として
TGVバルブの作動不良
これは概ね7万キロから10万キロで壊れるであろう部品
交換にはインマニの取り外しが必要な為、.
高額な修理費用になります。
なのでGR/GVを買う際は注意が必要です。
最後に、EJエンジンは
タイミングベルト駆動なので
10万キロに行く前に
ベルトの交換が必要です。
カバーの内側のベルトです。
これも10万円は確実にかかるのと
業者によって作業工程がかなり違うので
気になる方は是非相談してください。
メンテナンスには多少の費用が
必要なエンジンではありますが、
専門知識があれば
スバル車だからという高額な工賃は
掛からず、一般的な修理金額です。
他社にはない楽しみがあるメーカー
それがSUBARUだと思います。
しっかりコンディション調整をして
カーライフを楽しみましょう♪
いかがだったでしょうか???
ZEROMAXでは長くスバル車と向き合っていくために
通常の修理や車検に加え、
予防的な修理や対策も行っていきます。
修理ついでのチューニングも御提案致します。
購入前の相談もお受けしますので、
お気軽にご来店ください。
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