サーキットのすすめ③~ブレーキ冷却~
スポーツ走行後、
ブレーキパッドがぼそぼそに!!
ペダルがふわふわ
サーモテープがあらぬ数値を!!!
となったらブレーキ冷却強化が必要です。
ブレーキの温度が規定内を超えたときに起きることは
どんなことがあるかざっと書きます。
パッド・・・異常に減る。炭になってボロボロしてくる
パッド周辺が白く、炭化する。
分かりやすい記事がありました!☞こちら
ローター・・・ショートクラックの発生。ヒートスポッドの発生
ジャダーの発生や異常摩耗。
ブレーキ系統の冷却対策、熱対策としては
大きく3パターン
・部品の耐熱温度を上げる
・熱をためないようにする
・走行風で冷却する
まず一つ目は
部品そのもの耐熱、耐久性を上げる方法ですが
これは、パッドをより高温でも耐えうるものにしたり
ローターを焼入れタイプにしてゆがみにくくする方法です。
ただし、パッドの交換による方法は一般公道で使用する車の場合
適正温度が高くなりすぎて、冷間時の制動力が落ちたり
変摩耗を誘発する場合もあるので注意が必要です。
またキャリパーのオイルシールやダストシールは強化のしようがないので
純正キャリパーの場合、限界を超えてしまう可能性が高いです。
次が、蓄熱対策
これはブレーキ側で自己放熱するようにしていく方法
ブレーキシステムの大径化
ブレーキディスクの2ピース化
冷却効率のいいカービングベンチや逆ベンチのローターへの
交換などが主な手法です。
最後が走行風で強制的に冷やす方法
フロントからダクトで冷やすタイプや
フロア下の空気を使って冷やすタイプ 過去ブログはこちら
この三つのうち一番効率よく冷えるのは
最後の空気で冷やす方法です。
どの手法が一番いいというのは無いですが、
このような考え方が分かりやすいのではないでしょうか?
当店で良く行うパーツ交換として
ブレーキパッドは
DIXCEL なら Z Type
ENDLESSなら MX72+、CC-Rg
ブレーキローターは
DIXCEL なら焼き入りタイプ FC/FS/FC
ENLESSならカービングスリット
空冷式だと
マルシェのコーンプロテクターとディフレクター
VERUSのクーリングKITがあります。
こちらの商品紹介はこちら
ZEROSPORTSバンパーや
APRの製品を使ってダクトを引く方法もありますよ
APRの記事はこちら
スポーツ走行をしていく上で
パッドの交換、外部冷却は早い段階で行ってほしい内容です。
その後、ローターの摩耗状況を見て
ローターのグレードアップをお勧めです。
純正形状2ピースローターは低コストで冷却効率を上げるには最も有効だと思います。
また、ツーピースの場合、ローター軽量化も同時に行えることが
多いので、足回りのアドバンテージにもつながります。
分からないことは何でも聞いてくださいね!!!
ブレーキは車の最重要部品なので、
無理な使い方は大変危険です!
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