シトロエン 2CV ご来店
先日珍しいお車が来店されたのでご紹介です。
シトロエン2CV(ドゥシュヴォ)と呼ばれる車です。ルパンⅢ世カリオストロの城でクラリスがのってましたよね?あの車です。
製造当初のエンジンは空冷水平対向2気筒375ccでしたがこのお車は1985年式の602ccです。2CVは1948年から1990年まで大きなモデルチェンジも無いまま製造されました。
特に注目なのがエンジン構造です。
当時でも水冷が一般的だったにも関わらず、冷却系統のトラブルを未然に防ぐため、あえての空冷とし、当時としては先進的なアルミブロック採用、振動の少ない水平対向とした様です。しかもきわめて高度な技術によって主要部分はガスケット無しで組み付けられています。コンロッドとクランクシャフトは圧入による非分解構造、点火系統の徹底的な簡素化により、トラブルを起こしそうなものはあらかじめ排除された構造となっています。
その結果、実に48年物長い間、製造されるロングセラーに至ったわけです。
現在では旧車と呼ばれるものですが、その旧車を知ることによって先人達の技術を学ぶことも我々によって重要なことだなと改めて感じました。
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