はみタイ、ワイトレ、叩き出し
これからタイヤ及びホイールを選択する場合のご参考にしてください。
車両はレガシィBP5の初期モデルです。それにブレンボ製のブレーキキャリパーが装備されています。
お気に入りのホイールを履かせるために、15mmのワイトレ(実寸は16㎜)を使用しています。
そのため、タイヤはフェンダーから13mm飛び出す結果となりました。
ワイトレを取り外すと、フェンダーから2㎜(実寸は3㎜)引っ込みますが、ワイトレをつけた状態でキャリパーのクリアランスが6㎜です。
つまり、ワイトレを取り外すとキャリパーのクリアランスが全く足りません。
一番安価な方法として、10㎜幅のフェンダーモールがあります。昔ははみ出し気味のタイヤを装着した場合はフェンダーモールを取り付けて対応することもありました。
現在は、法律通り、厳しく対応されており、はみタイ対応としてのフェンダーモールは許されておりません。
はみタイ対応が目的であれば、オーバーフェンダーとみなされるため、両面テープでの装着は許可されず、ボルト止めもしくは溶接になります。
つまり、解決方法として
1.フェンダーのたたき出しもしくはオーバーフェンダーの装着&10㎜スペーサー&ハブリング&ロングハブボルトへの変更。
これによりフェンダーで10㎜確保でき、さらにスペーサーで5㎜確保できます。13㎜出ていますので、2㎜フェンダー内に入りますが、キャリパーのクリアランスは1mmだけです。
ワイトレの薄いものは危険です。それよりもスペーサーのほうが安全性が高くなりますし、ハブリングを装着すれば安心です。
残念ながら、この車両のフロントバンパーはFRP製です。そのため、フェンダー叩き出しではきれいなラインを作ることができません。
法律上、タイヤの測定位置はホイール中心の鉛直線を基準に、前側30°から後側50°までとなっています。
この車両の場合、前側30°がフロントバンパー後端から20㎜程です。その間で10㎜広くするとボディラインが不自然になります。
そのため、必然的にオーバーフェンダー対応となります。
2.ブレーキキャリパーをノーマルに交換しワイトレを外す。ノーマルのハブボルトを取り付けなおす。
キャリパーがノーマルになれば、ワイトレを取り外すことが可能になり、2mm確保できます。
さらにキャリパーにホイールが干渉することがなくなります。
3.お気に入りのホイールはあきらめて、現状インセット(オフセット)49mmのホイールから65㎜のホイールを装着する。
これならフェンダーに3㎜入ります。ただし、キャリパーに接触しない構造のものを購入する必要があります。
4.キャンバー調整可能な車高調を装着し、ネガティブキャンバーをつけて車高をさげる。
車高を下げると自然にネガティブキャンバーとなってきます。さらにキャンバーをネガティブにすればフェンダー内に収まります。
どの対応方法でも、費用は6ケタとなります。お気に入りのホイールをはかせたい気持ちは理解できますが、それにかかる費用も確保するようにしてください。
昨日から秋の商談会をスタートさせています。対象商品は週替わりとなっておりますので、お見逃しのないよう、お気をつけてください。
まずは第1弾、皆様のご来店を心よりお待ちしております。
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