水温センサーアダプター
ラジエターホース交換の車両が入庫しました。
この作業自体は普通の作業ですが、この車両にはアッパーホースに水温センサーのアダプターが装備されていました。
特別な位置に装着されているわけではなく、また特別な商品でもありません。
よくあるアルミ製のアダプターです。
ところが外してみたらこのような状態に。
ホースとアダプターの密着がよかった右側は比較的きれいな状態を維持していましたが、密着の悪かった左側はこの状態です。
これはLLCがホースとアダプターの間ぎりぎりまで入ってきたために起きた状態です。
ここにたまったスラッジはすべてLLCと一緒に冷却系統を回遊していることが分かります。
つまり、LLCはアルミに対する攻撃性が十分にあることの証明で、同時にLLCの交換は単にLLCを抜きかえればよいのではなく、しっかりこのスラッジを取り去る必要があることが分かります。
このアダプターを掃除すると、
掃除は、汚れを落とすことだけが目的ではなく、ホースが接する部分をできる限り平滑にして漏れの原因とならないようにすることです。
よく見るとアルミの表面が削られているのがわかります。
決してホースバンドの食い込みが原因ではありません。LLCの成分が原因となります。
最近のLLCはアルミへの攻撃性が低いものが出ているので、商品を選択する場合はそれを考慮したほうが良いかもしれません。
特に、最近の車両は、標準でアルミ製ラジエターが装着されていますので、このあたりにも気を使いたいものです。
この後の作業はシリコングリースをしっかり塗って漏れがないようにし、エンジンカバーが当たらない角度にアダプターの位置決めをして装着しました。
もしDIYで作業される機会がありましたら、外した部品が汚れているかどうかを確認してください。
もし汚れているようなら、原因を調べて汚れない対応を考えてみてください。
汚れたほうが性能が発揮できる部品は、一つもありません。
PS
ゼロスポーツ製LLCのキャンペーンも今月末で終了です。
もしLLC、ラジエターホース、サーモスタットの交換を考慮中でしたら、今月中にご連絡いただきますようお願いいたします。
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ぜひ、皆様のご来店を心よりお待ちしております
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