ボルトとナット、インチとセンチ
本日は珍しいスマートKです。
ホイールは欧州車らしく、ホイールボルトを使用しています。
国産車はほとんどがホールナットですね。車両側にねじ部分(ハブボルト)が取り付けられています。
ホイールナットであれば、タイヤの交換は楽です。
ホイールの穴を車両側のハブボルトにひっかけ、ホイールボルトを取り付ければよいだけです。
後は締めながら、各ハブボルトがホイールの中央に来るように均等に締め付けるだけ。
これがホイールボルトなら、そんなことはできません。
ホイールをハブに乗せながらボルト穴の位置合わせをし、ボルトを仮組み。
仮組みが終わるまではホイールを手で押さえていなければなりません。これが結構面倒です。
作業だけを見ると、ホイールナットに利点がありますが、ナットとボルトが喧嘩をすると、つまり締め付けすぎると、ボルトが負けます。
そうなると、整備工場でないとボルトが交換できません。
この点、ホイールボルト仕様であれば、ユーザーが簡単に交換できることになります。
次はタイヤ。
今回のタイヤは「175/55R15 77V」と明記してあります。
この数値は、トレッド(接地面)の幅が175mm/タイヤの高さがトレッド175mmx扁平率55%=96.25mm)、R(タイヤがラジアル構造)、リムの直径が15インチ、荷重指数が77(412kg)、Vは最高速度が240km/hの内容を示しています。
タイヤは直径と幅で路面との接地面積が決められ、その面積が増えるとグリップ力が向上します。
もっとも面積が大きすぎると、エンジンのパワーが負けてスピードが出なかったり、コーナーリング時に失速したりもします。
単純に面積が大きければよいというものではありません。
扁平率はよく聞きますね。要するにこのような計算で横から見たタイヤ部分の高さを求めるためのものです。扁平率の数字が小さくなればタイヤの高さが低くなります。
荷重指数はタイヤ1本当たりの最大荷重を示す指数です。このタイヤの場合、1本当たり412kgまで耐えられることになります。
単純に計算式では求められませんので、タイヤメーカーのHPに掲載されている表をご覧ください。
それぞれ書きたいことは山ほどありますが、それはまた別の機会にします。
いずれにしろ、インチとセンチが混在しているのが、今の自動車関係の表記です。面白いですね。
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