メカの一手間
本日はエンジンヘッド部のオイル漏れ修理です。
車両はインプレッサGDB、アプライドFです。
GDシリーズは3種類フロントマスクがあり、この最終型が最も人気がありました。
初代から、丸目、涙目、鷹目と国内では呼ばれていますが、海外では、Bug eye(虫の目)、Frog eye(カエルの目)、Howk eye(鷹の目)と言われています。
ちなみに、GC8はCool eye(クールアイ)だそうです。
愛称で呼ばれるところがスバルらしいと思いませんか。
愛称を持った車はなかなか珍しいはずです。
作業ですが、難易度としては、決して高くはありませんが、スバルならではの工夫があります。
スバルのエンジンは非常に整備性が悪いことで有名です。
オイル漏れ箇所は通称タペットパッキン(ロッカーカバーガスケット)で、これを交換するのですが、カバーを外す作業があるとともに、そこに接続されているブローバイホースを外す必要があります。
今回は事前に硬化による交換の承諾をいただいていました。
ですから、無理やり外す方法もありますが、それではホースが千切れたり、勢い余って周りの部品や配線に傷をつける恐れがあります。
また、ホースを外して点検し、ヒビ等があればお客様に確認していただいた上で交換する場合があります。
そのため、メカニックは普段から無理やり力づくで外さない作業が見についています。
作業方法は簡単です。ホースの固く外れにくくなった部分をヒートガンで温めるだけです。
ホースが温まると、あれほど固くなっていた部分に柔軟性が生まれ、簡単に外れます。
お客様の車だからこそ、必要な作業です。
カバーを外した状態です。
走行距離相応の汚れ方です。エンジンオイルのメンテナンスもよく、オイル漏れの被害もありません。
オイル漏れ事態は、それほど大事ではありません。オイル漏れをそのままにして走行し、結果としてエンジンが焼き付かせてしまうことが大問題です。
皆さん是非、駐車場の跡をチェックして、漏れを早期発見する癖をつけてください。
この記事をSNSでシェア