車高調の調整
車高調、読みはシャコウチョウですが、一般的にはシャコチョー。
ちなみに英語ではCoilover「コイルオーバー」と言います。
今回は今一度車高調の調整、その中でも全長調整式(フルタップ)をご案内します。
全長調整式車高調は英語でフルコイルオーバーだそうです。
今回の車両はレガシィBE5です。
いいですね。当店のスタッフにも人気のモデルです。
装着されている車高調は、
見ただけでメーカーがお分かりになるかもしれませんが、今回のお話には関係ありませんので、割愛します。
車高調をもっと見やすくするとこんな感じです。
A、B、Cをそれぞれ回すことで、プリロード及び車高を変えることができます。
プリロードとは、適切な車高とは、というような情報はネットでたくさん出ていますので、ここでは書きません。
調べるのが面倒な方は当店にご連絡ください。
プリロードを変えたい時:
Bを緩めてAを回します。Aの上側のスプリングを縮めるとプリロードが高くなり、逆に緩めるとプリロードが低くなります。
ジャッキアップをしてサスペンションがいっぱいに伸びた時にスプリングが遊ぶほどAの位置を低くすると、車検に通らなくなります。
スプリングに遊び(ガタ)がないようにAを調整すると、「プリロード0」となります。
Aの調整が終わりましたら、必ずBをしっかり締めてAが緩まないようにしてください。
車高を変えたい時:
Cを緩めてAを回します。この時絶対にBを緩めないでください。Aをそのまま回すと、A,B,Cがついている本体(カートリッジ)が回転し、車高が変化します。
AとCの間の距離を目安に車高を調整することができますが、最後は必ず各ホイールのアーチ部分の一番高いところの高さ(地面までの)を測ってください。
作業後の数キロ街中を走った後、再度計測して希望の数値になっていれば終了です。
数値が違っていたら、またやり直しですね。
調整する前に、車の各ホイールアーチの最も高いところと地面までの高さ、AとCの距離を測っておけば、いつでも元に戻すことができます。
本来、車高調はメーカー指定の設定だけでなく、ご自身の好みや走行状況により車高やプリロード、アブソーバーの減衰力の設定を変えることでより高い次元の走行を楽しめることができるパーツです。
ところが、調整方法を間違えると、プリロードと車高の調整を合わせてやってしまうことになります。
そうなると元に戻すのが大変です。
車高も下げ過ぎるとホイールがフェンダーやインナーフェンダーとヒットします。
今回はタイヤのサイドウォールに傷がつかなかったのが幸いです。
フェンダーの部分修理で終わることができました。
車高調は調整できることが最大の魅力です。是非、ご自身の「走り」に合わせたセッティングを見つけ出してほしいと思います。
基本がわかれば、調整そのものは簡単です。
ご自身の希望の車高がフェンダーと干渉するのであれば、キャンバー調整で逃れることもできます。
色々試して見てください。それでお困りになったら、当店にご相談ください。
対応させていただきます。
もちろん、工具を触るのが嫌だと思われる方は、当店で調整もできます。
まずは色々試してみましょう。
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