ドライブシャフトブーツの交換
本日は当店では珍しい車の作業です。
はい、スズキのラパンHE21です。
この車両のブーツ交換です。
ブーツの状態はこの通り。
パックリ口を開いています。これでは正常に作動しなかったと思います。
FF車に限らず、ドライブシャフトにはラバーブーツが使用されています。
ラバーですから、劣化すれば破れてしまいます。中のグリスがなくなって、ゴリゴリ音がしたりガーというような音がしてからでは手遅れです。
では、どのくらいでダメになるかということになるのですが、
わかりますか?指でブーツのヒダを広げてみて、亀裂があれば交換時期です。
これは外さなくても確認できますし、写真のように広げても、正常な状態であれば何の問題もありません。
車の下にもぐるような機会がありましたら、ぜひ試してみてください。
ブーツの中身のジョイントは、このようになっています。
車体側とタイヤ側では構造が違います。これはどの車でもほぼ同じような機構となっています。
これでサスペンションに追従した首ふり運動とエンジンからのパワーを伝える回転運動の両方を賄うのです。
ですから、ブーツはしっかり固定してグリスが飛び出さないようにします。
グリスはブーツの中にたっぷり入っています。
グリスの性質は、網の目に油の粒が乗っているようなイメージです。
回転部分や摺動部分で使用されたグリースの粒は、網の目を通って押し出され、次の新しいグリスの粒と交代します。
それが連続して行われるために回転部分や摺動部分から離れたところにのグリスまで真っ黒になります。
写真のグリスは元々の色が黒っぽいのでわかりにくいですが、現物ではその汚れの跡がしっかりついています。
グリスはなかなか面白い性質を持っています。
詳しくはリクエストがあれば説明させていただきます。(笑)
この記事をSNSでシェア