ECUチューニングの実際
本日はゼロスポーツ製ゼロプラスを取り付け、ノーマルECUと比較します。
測定器はダイナパック。ホイールを外してハブに直接機会を取付けて測定しますので、ドラム式とは違い、パワーロスがありません。
これがパワーチェック中の風景です。パワーチェックはレッドゾーンまで回さないと測定できないので、調子の悪い車で測定する事は出来ません。また、高負荷を掛けて測定するので、絶えずエンジンの調子に気を付け、ノッキング音などのエンジンダメージに繋がらないように細心の注意が必要です。
そして出てきたのがこの表です。
ちょっと見にくいですが、グラフは細い線がゼロプラスのデータ、太い線がノーマルのデータとなります。下の数値は上側の黄色の枠がゼロプラス、下側の緑色の枠がノーマルです。
最大トルクが1.7kg、最大出力が23.3ps増えています。
でも実際に体感できるのは、2500rpm以下のトルク1kgの差がスタート時の加速感の違いになり、一旦加速すれば、あとはEJ20本来のトルクバンドに乗りますので、体感として非常に乗りやすい車両となります。3500rpm以上でもノーマルと比較して全体に下駄を履かせたような出力特性となっていますので、ノーマルに乗り慣れた人でも違和感を感じることはありません。
パワーのグラフを見てもトルクとあまり変わらない特性を表しており、5500rpm以上回せば、最大のパワーを楽しめます。
もちろん、すべての数値は車によって異なります。そして天候によっても異なりますので、同じ年式の車両でもこのデータになるとは限りません。
ご自分の車はもっとパワフルだと思いの方も見えるかと思います。是非パワーチェックを渡来してください。ご自身の車の事がよく解ります。
このZERO PLUSはECUデータの変更のみです。ですからボンネットを開けても、エンジンルームにはノーマルとの違いはありません。見た目は全く変わらないので、チューニング然としたエンジンルームに抵抗のある方には最適だと思います。
エアクリーナーはノーマルもしくは純正形状のエアクリーナーが使用でき、マフラーを交換して頂くことも可能です。
但し、触媒だけは絶対に交換しないでください。チューニングのバランスが崩れるだけでなく、車が不調になります。
変更しているデータとして、
1.スピードリミッター変更
2.電子制御スロットル補正
3.AVCS補正
4.点火時期補正
5.燃料調整
6.ブースト圧制御
となっており、180km/hのリミッターは解除(正確には変更)されております。
ノーマル然としながらも、パワーはノーマルではない、そんなチューニングがしたい方には最適な商品です。
ちなみにお値段は消費税込\75,600+工賃となります。
もっと詳しいことがお知りになりたい方は是非お店に遊びに来てください。
次回はダイレクトフローシステムをご紹介します。
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