クラッチのチェック
日曜日に入庫したGDBの丸目。
ご依頼は4速が入りにくいという事で、ミッションオーバーホールとミッション周りのラバー類の強化です。
クラッチは様子を見てからとの話でした。
それで本日ミッションを下してみましたが、クラッチの様子がおかしい。
レリースベアリングが汚れているのは、いつもの事ですが、それにしても汚れすぎ。
そしてカバーの隙間から見えるディスクが変。
という事でクラッチも外してみることに。
レリーズ周りはこんな感じでした。
外す際に多少汚れは拭き取っていますが、どう見ても交換したいですねぇ。
フライホイールとディスクを並べてみました。
画像が荒いので、分かりにくいかもしれませんが、天寿を全うする直前です。
どこでそれを確認するかと言うと、この部分のアップです。
重要なのはサビではなく、クラッチフェーシングつまり、クラッチディスクの摩耗材を固定してるリベットです。クラッチフェーシングは使用すると摩耗して減っていきますが、減ることにより固定しているリベットの頭が出てきます。このリベットの頭がクラッチフェーシングと同じになると、リベットがフライホイールを直撃します。
写真のディスクは、リベットの頭まで約1mmでした。ギリギリの状態です。
フライホイールを確認してみると、全く傷がありません。あとはリングギヤが問題なければ、そのまま再使用できます。
ノーマルのクラッチなら、ここまで使用する前に滑り等の症状が出ていると思いますが、強化クラッチは抑え込む力が強いので、オーナー様は気が付かなかったのかもしれません。
いずれにしろ、クラッチディスクの交換だけではなく、サーキットでしっかり走ることが出来るように必要なものは交換したいですね。
ミッションオーバーホールに関しましては、また別の機会にご報告します。
この記事をSNSでシェア