カーボンボンネット
当店では根強い人気のカーボンボンネット。
昨日も作業をさせて頂きました。
今回は、あまりお客様の目に触れない作業風景です。
実はカーボンボンネットは純正のボンネットとさっと簡単に交換という訳にはいきません。
チリ合わせ(各部のクリアランスを同じにする)、ボンピンの位置合わせ及び取付加工が必要になります。
作業時に車やボンネットを傷つけないよう、そして、加工途中にでるカーボンの破片がエンジンルーム内に入らないように養生を行います。
その作業途中に、ちらっとめくって撮影してみました。
ブルーのテープは専用のプロテクションテープ。静電気で貼りつきますので、取り外した後に接着剤が残る心配はありませんし、擦り傷等がつかない丈夫なテープです。
更にずれないように、要所要所には黄色い鈑金用マスキングテープで固定します。
その上に毛布を3重くらいにした厚さの布をエンジンルーム全体に掛けます。
このくらいしないと、傷が心配になります。しっかり養生すれば、作業に集中できます。
写真が無いのは残念ですが、実はボンピンにも種類があります。
今回使用したボンピンは、当店では一押しのボンピンです。
何が違うかといいますと、きれいにボンネットの曲線に沿ってくれるのです。
ボンネットは全て曲面で構成されています。
その為、ボンピンを取付ける際、ボンピンのベースがボンネットの曲面に沿ってくれる柔らかい素材でできたものが必要になります。
ベースがスチールやステンレスでできたものが多いのですが、それではボンネットの曲面に合わないだけでなく、ボンネットが変形したり徐々に取付面が弱ってきたりします。
今回のボンピンは比較的柔らかいアルミ素材ですので、取付時に曲面に合わせて変形しますので、ボンネットにストレスを与えずに装着できます。
これで長期にわたって安心して使用できると思います。
小さな部品ですが、こういった部分にちょっとだけ気を使うことで気持ちよくボンネットの開け閉めが出来るようになります。
このお車は、今まで色々チューニングをされ、今回で完成とオーナー様はお話しされました。サーキット走行をされる方ですから、多分タイムに飽き足らなくなったらアップデートのお話をされに来店されることになると思います。
その時を楽しみにお待ちしております。
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