タンブルジェネレーターバルブ
タンブルジェネレーターは言わずと知れた可変吸気で、冷間始動時の燃焼効率向上の為にスロットルバルブのような弁を備えています。作動はECUによって制御されております。
スロットル全開での走行を気にされるサーキットを走られるユーザーにとっては不要の存在ではありますが、取り外すにはセンサー、バルブ用モーター、ECUのセッティング等なかなかハードルの高い商品です。
今回サーキット走行をされるユーザー様からのご依頼で、燃料系統のアップデートとともにタンブルジェネレーターの取外しを行っています。
これは取り外したタンブルジェネレーターですが、みてお分かりだと思いますがスロットルバルブと同様のものが装備されており、全開にしてもシャフト部分が空気抵抗として存在しています。
このようにご自身が走りに徹し、結果として不要なパーツの取外しは潔くて気持ちがよいですし、速く走る為の作業はうれしくもあります。
明日以降もECUセッティング等作業はまだまだ残っておりますが、予定通りに完成するでしょう。
是非、ホームコースで思う存分走って頂きたいと思います。
5月21日の追記
本日ECUのセッティングを行っております。
タンブルジェネレーターの効果として空気抵抗が減るとお伝えしましたが、実際にセッティングを行ってみると、通常4,500~6,000rpmで発生するノッキングが無いことがわかりました。
ノッキングが発生すると、もちろん発生しないようにECUデータを変更するのですが、ともすればパワーが出にくくなることがあります。
今回、タンブルジェネレーターを装着したことで、ノッキングが大幅に改善されていますので、その分パワーを出す方向にセッティングの余裕が出てきました。
今日のように気温が高い中で、大型扇風機やスポットクーラーまで出動させてセッティングを行っております。当然熱に対応するマージンを残す必要はありますが、多分満足して頂ける出力になると思われます。
セッティングはまだ明日も行いますが、期待が持てるエンジンに仕上がりそうです。
タンブルジェネレーター、なかなか良い商品です。
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