サーモバンテージ
フロントパイプ、キャタライザーの交換作業が本日もありました。
最近定番化しているのは、チタンコーディングされたバンテージです。
見た目の向上もさることながら、耐久性も従来の物より優れており、お客様からは好評です。
と言ったところで、本日はバンテージ巻きについて、
バンテージは見た目をよくするために巻くのではありません。
バンテージを巻くことで、排気エネルギーである熱を冷ますことなくタービン駆動に送り込むことが、先ず大切です。熱が逃げてしまうと排気圧が下がってしまいますので、タービンの駆動をするための排気圧が不足してしまいます。
それを補うことが第一の理由となります。
そして、高出力エンジンになればなるほど、排気温度も高くなりますので、エンジンルームへ与える熱量も多く、その熱がエンジンルーム内にある他の部品の劣化につながります。
長期間使用した車両のエンジンルームで、熱により配線が硬化して触るだけで被膜がポロポロ落ちる。そんな状況を見たことはありませんか。
バンテージをしっかり巻くことで、騒音を減らすことも出来ます。もちろん、とんでもなく静かになるわけではありませんが、遮音効果は確かにあります。
ですから、しっかり隙間なく巻くことも大切ですし、重なる部分もしっかり均等になるようにすることが大切です。
そして、巻き始め、巻き終わりの処理もしっかり処理しなければ、外れたり弛んだりすることで、せっかく巻いたバンテージの効果を損ないます。
そんな事を考えながら、メカニックは作業しています。
では、タービンを装備していないNA車両には効果はないか?と疑問に思われるかもしれません。
実は十分にあるのです。
NA車両のマニやフロントパイプにバンテージを巻くことで、中低速のトルクを稼ぐことが出来ます。タービン駆動と同じ作用ですね。
詳しくは店頭スタッフまでお尋ねください。
たかがバンテージではなく、これだけでも結構色々な効果があるんです。
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