足回りのリセッティング フォレスターSF5
今回は懐かしの初代フォレスターSF5です。
作業内容は、車高調のリセッティングとアライメント変更です。
ご本人の希望は昔の車高調のような硬さで、具体的にはゼロスポーツ製ウイニングSの上から2段目の硬さです。
ご存じない方も見えるかと思いますが、ウイニングSはストリートからミニサーキットまでと謳ったねじ式の車高調で、上2段がサーキット、下2段がストリート用の4段減衰調整の仕様でした。
現在使用している車高調もしっかり相談し、デモカーにも乗っていただきましたが、まだ柔らかいとのことで相談を受けました。
スプリングのばねレートを変える方法もありますが、今回のご不満点が乗り心地であり、走行に問題が発生しておりませんので、アブソーバー内のバルブなどの変更としました。
さらに、現在ご使用のセンターパイプにより、車高が上がり気味となり、リアが若干ポジキャンとなっています。
車高を上げるとキャンバーは基本的にポジティブとなります。これはロアアームを中心にタイヤ&ホイールが弧を描くためです。
通常アライメント調整でネガキャンになるよう調整するのですが、前回の調整では限界まで調整してもポジキャンになってしまいました。
今回はキャンバーボルトを使用することでネガキャンまでもっていくつもりです。
キャンバーボルトとは偏芯ボルトのことで、スバルでは使用されている車両もあります。
このボルトを回転させると、新円ではなく、偏芯しているためにボルト取付部が動きます。
これにより、キャンバーを設定することができます。
キャンバーに関しては、ネット等で色々な情報が出ていますので、皆様ご存知かと思います。
実際、同じ車でキャンバーのみ変化させたことがあります。
車両はFR車でしたが、ポジキャンをつけると、コーナーリングスピードの限界が下がり、滑りやすくなります。
また、簡単にスピンまで行ってしまいました。
ネガキャンにすると、コーナーで粘ってくれます。必然的にコーナーリングスピードが上がるとともに、リアの滑り出しもスムーズでスピンまではなかなか行きません。
アライメントはキャンバーだけではなく、いろいろな要素、調整がありますので、一つだけを捉えて語るのは誤解を招きますが、キャンバーとトーだけは特に調整しやすく、走りがしっかり変わるので、元に戻すことができる方は挑戦してみてください。
近々サーキット走行を控えておりますので、ぜひ完調となった車両で走っていただきたいと思います。</ahref=”http:>
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