マフラー交換 BP5
本日はマフラーのご案内です。
交換作業自体は、難易度の高いものではありません。
ただし、しっかりした取り付けと調整が必要です。
まずはノーマルマフラー
センターパイプと左右独立したマフラーとなっております。
マフラーは錆びたり、音が大きくなったりすると交換の必要があり、立派な消耗品です。
今回装着したマフラーは、HKS社製ESpremiumで、センターパイプ付きとなります。
マフラーは機能品でありながら、ドレスアップの性格も持っていますので、しっかり、傷がつかないようにして、組み付け作業を行います。
まずは2ピースに分かれたセンターパイプを車両に取り付け、そして左右のマフラーを装着します。この時点では仮組となります。
そして、マフラーテールの位置を確認しながらセンターパイプを回すことにより一調整を行います。フロントパイプとセンターパイプの接続部、センターパイプとY字に分かれたパイプとの接続部でマフラー全体の傾きの修正を行います。
これだけでは、テールのポジションが左右同じにはなりません。最後の微調整は、Y字のパイプと各マフラーとの接続部で行います。
そのあと、各部をしっかり増し締めし、エンジンを始動して排気漏れやビビリ音等のイオンをチェックし、締め付けたボルトをペンでチェックマークを付けて終了です。
どんなに作りの良いマフラーであっても、装着しただけではマフラーテールが左右均等な位置にはなりません。それは車両の取り付け部分の個体差の影響を受けるからです。
もちろん、取付け後は慣らし運転をしてください。
ちなみに、このマフラーの近接排気騒音は、ノーマルマフラーの83dBに対して、87dBです。
近接騒音とは、最大出力時のエンジン回転数の75%の時の音量です。
測定方法としては、排気管からの排気の流れの方向に対し45度、排気管の開口部中心から0.5m離れた位置の排気管の高さで測定します。
この車両の場合、保安基準で定められた排気音量は96dB以下となっています。
カタログでは280ps/6400rpmと記載されていますので、4800rpmの時の音量です。
dBはデシベルと読み、音の大きさを表す単位です。
ただし、この数字はそのまま音量の大きさにはなりません。
例えば、ノーマルマフラーの83dBとこのマフラーの87dBの差は4dBです。
この4dBの差は83dBに対して5%音が大きくなるのではなく、実は約1.58倍の音量となります。
デシベルのわかりやすい例とて、
120dB:飛行機のエンジン周辺
110dB:自動車のホーン(前方2m)
100dB:電車が通るガード下
90dB:犬の鳴声(正面5m)、騒々しい工場の中
80dB:電車の車内
70dB:騒々しい事務所の中・騒々しい街頭
60dB:普通の会話
50dB:静かな事務所、エアコン(屋外機、始動時)
ただし、この音量のdBは、距離が離れると一気に下がってきます。
距離2m:-6dB、距離4m:-12 dB、距離8m:-18 dB、距離16m:-24 dB、距離32m:-30 dB、距離50m:-34 dB
周囲への排気音を気にされる方は、距離も念頭に置いてマフラーを決めるとよいかと思います。
また、アイドリング時の音量は保安基準にはありません。各メーカーのカタログでご確認ください。
現行モデルでは、車両メーカーと同じ加速騒音による規制となっております。
それはあくまでも現行モデルであって、過去に製造された車両は該当していません。
とは言っても、車に詳しくない人にとっては、たとえ古い車であっても同じように静かであるべきだと思っている人が多いようです。
近隣の方とトラブルを起こさないよう、使用条件に合わせたマフラーの選択をしたいですね。
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