今更ながらのLEDリアフォグ レガシィBP5
ふと気になったレガシィBP5のLEDリアフォグランプ。
点灯させると、右側の4つが光りません。
よく見ると、この4つだけLEDが入ってなく、ダミーとなっています。
そこで疑問?どうして?じゃあ、LEDを組み込んだらどうなる?
車両の仕様に関しては、保安基準という法律で決められています。
それで調べてみると、取り付け位置の制限に引っかかることが分かりました。
法律上では取り付け位置は制動灯の照明部から100mm以上離れていなければなりません。
実際に測ってみると、ダミーではないLEDまでの距離は110mmでした。
つまり、右端の4つのダミーを光らせると、法律違反になります。
では、市販されているLEDバックランプに交換したらどうなるか。
まず、色は白色、そして2個までは装着可能。ここまでは問題ありません。
光度は5,000cd以下(平成17年12月31日までの生産分)、それ以降は規定なし。
光源は規定なし(平成17年12月31日までの生産分)、それ以降は15W以上75W以下。
主光軸の向きは下向きで後方75mから先の地面を照射しないこと(平成17年12月31日までの生産分)、それ以降は規定なし。
となります。
もし交換される場合は、製造年月日に気を付けて車検対応のものを購入してください。
では、ランプが切れた場合はどうなるか?
基本的に、LEDの一部が切れた場合には車検に通りません。
じゃあ、リアフォグなんだから点灯しないようにすれば良いのじゃないかと考えますが、ランプとして装備されている以上、配線を外しても車検には通りません。
もし、車検に通すのであれば、ランプユニットごと取り外す必要があります。
昔はランプの配線を外しただけで車検に通りましたが、今はそれは許されないようです。
ランプを完全に取り外して車検に出しましょう。
昔の話をすれば、
もともと濃霧がよく発生するヨーロッパが先に法律化しました。フロントフォグは自由でしたが、リアフォグランプは1975年に義務化されたのです。
日本では認められなかったので、当時はリアフォグの配線をなくしたり、反射板に交換した輸入車が見受けられました。そうしないと日本では走ることができなかったためです。
その後海外からの輸入障壁として圧力を受け、保安基準でリアフォグが認められるようになり、1989年に日産車が初めて装着したそうです。
今は、この保安基準の内容は国際基準に沿った内容に変わりつつあり、日本独自のものはずいぶん少なくなってきました。
統一されれば自動車メーカーが喜ぶだけでなく、海外に行って車を運転する際のストレスも少なくて済みます。
もっとも、右ハンドルでウインカーレバーが右側についているのは、世界約200ヶ国のうちで日本の日本車だけですが、これが問題にならないのは不思議で仕方がありません。
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