ECUチューニングの実際
今月からECUのキャンペーンがスタートしました。
このキャンペーンを機にECUチューニングのことをもっと知ってもらおうと思い、当店で中古車として展示販売しているインプレッサを再度チェックして皆さんに見ていただきます。
先ず車両の紹介です。
車名:スバル インプレッサWRX (TA-GDA)
初年度登録:平成18年1月
走行距離:8万8千キロ
メンテナンスはしっかりしています。ノーマルのEJ20を搭載した車両で、吸排気系は全く触っておりません。もちろん、エンジン内部もノーマル状態です。
タイミングベルトはすでに交換済で、足回りにウイニングRSを装着しており、調子は非常に良いです。
この状態で、ダイナパックに乗せてパワーチェックを行うと下記の通りとなります。
最大出力が205.5ps/5725rpm、最大トルクが29.3kg・m/3834rpmとなっています。
当時のカタログ値では、最高出力250ps/6000rpm、最大トルク34.0kg・m/3600rpm
この差は量産車であること、走行距離および年数により劣化していることを考慮に入れると、まずまずの車両だと思っています。
当店に来てからミッションを下す等、しっかりメンテナンスしていますから。
EJ20の特徴としては、低回転時のもたつき、力の無さが、このグラフからしっかり読み取ることが出来ます。
また、最高出力が6千回転近いことからも、高回転エンジンであることがわかります。
パワーチェックをすると、最大出力、最大トルクばかりに目が行ってしまいますが、エンジンの出力特性や、トルクの谷間等を読み取り、それを念頭に置いてシフトチェンジすると、これらを知る前よりスムーズに走ることができます。
測定器は情け容赦なく、しっかりと事実を伝えてくれますので、その事実を受け止めた上で必要な対策をすることが、最も効率的なチューニングとなります。
明日はこの車両にゼロスポーツ製ゼロプラスを入れるとどう変化するか、そんなことがわかるデータをお見せする予定です。
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